名古屋からの帰り道、東京駅で次の新幹線を待っていたら、私の後ろに並んでいた女の子が、しゃがみ込んで、『具合が悪くなったのかな?』と気にしていたら、肩が震えていることに気がついた。
涙が流れていた。
私は心配になって、一緒にしゃがんで、肩をさすって、ポケットティッシュを差し出した。
新幹線には、離れた場所に座った。
それなのにね、彼女は、降りる時に、私に「ティッシュありがとうございました。これ、ティッシュのお礼です。」
ティッシュが、グミになって返ってきた。
私の胸に表現できないものも返ってきた。