人と同じような行動をしていても、全員がインフルエンザに罹患するわけではない。
罹患する人としない人に分かれる。
今回、私は『罹患した』人だったので、罹患した自分のこころと身体を考察してみようと思った。
①発熱一日目
気づいたのは、胸の内側に、何かが張り付いたような感覚があった。イガイガしたような、トゲトゲしたような何か。
張り付いてから一時間後には、トゲトゲが大きくなって、熱を帯びて、咳がしたい感覚になった。
トゲトゲが付着した日の夕方、節々が痛くなってきた。久しぶりの感覚。『これから熱が上がるぞ‥』というサインだ。恐る恐る熱を測ると、37.7度。やっぱりね、おーきたか、まさか?ほんとに?明日外せない用事があるのに・・。複雑な心境。でも、観念するしかない。今までの経験上熱は上がる一方で下がることはないはず。早めに相手に伝えることでできるだけ迷惑をかけないようにしないと・・。関係先に連絡後どんどん熱が上がっていく。辛い。もうろうと夜を過ごす。
その日の夜はおそらく高熱。節々の痛み、寒気。
②発熱二日目
朝、熱を測ったら、36.7度。
心の中で、「なんだ、キャンセルしなくてもどうにかなったのでは?ただの風邪だったのでは?『自分は体力がない』というただの恐れで、キャンセルして相手に迷惑をかけたのでは?という不安がよぎるが、節々の痛みは健在。しかもすでに相手には連絡済みだったので、あきらめるしかない。とにかく、身体は辛いので寝て居よう、と思った。病院に行かなければ・・。と頭では思うが、身体が言うことを聞かなそう。自分での運転はなんだか無理な感じがする。病院に行く手はずを整えるのもなんだか面倒だ。やりたくない。
普段の睡眠時間は5~6時間なのに、病気の時は、ほぼずっと寝ている。そうすると夢をたくさん見る。この日の夢は、楽しい・高揚感あふれる幸福な夢ばかり。自分が何でもできるような感覚に包まれる。周りの人に対する感謝の気持ちしか湧いてこない。身体は辛いのだが、楽しくて仕方がない。おそらく表情は終始ニヤついていたのではないかと思う。
③発熱三日目
家族に病院に連れて行ってもらえた。インフルエンザ用の薬をもらい服用。食欲なし。体重を測ってみたらマイナス2.5キロ。大台を切ってしまった。まずい。体力の低下を感じる。フラフラする。自分のカバンを持って歩くだけでめちゃくちゃ疲れる。いつものかばんが重く感じる。この日も一日中寝ているわけだが、この日に見た夢は全てネガティブイメージ。インナーペアレントの声・自分が自分を責める声・過去の失敗の記憶がよみがえったり、心の中はどよ~ん。目が覚めるたびにため息。ただし、それを観察して楽しんでいる自分もいる。おもしろい。
体温は変わらず38度後半。
④発熱四日目
身体の自然治癒力と薬の力が相まって復調傾向。少し食欲が出てきた感じ。鼻が悪いので食べ物の味がわからない。節々の痛みはまだ、ある。
⑤復活!
朝から気力がある。何かをやろうと思える。身体は平衡感覚がおかしいが、節々は痛くない。だるさもない。今日からは通常で行けそう。家事もできるし大丈夫。そして、このブログも久々に更新する。夢では、元サッカー選手の中西哲生さんとお会いできて、会話までした!(ラッキー♡)
過去に『インフルエンザ薬を服用したことにより問題行動を起こしてしまう場合がある』ということを聞いた。
今回の罹患で自分の体験を通してみて感じたのは、発熱二日目の高揚感の時が危なかったのでは?と感じた。この時私は薬を服用していなかったが、心はとても幸福感と高揚感であふれていた。もともとの性格が慎重派なので、走り回ったり飛び降りたりする行動はしなかったが、『自分は何でもできそう』という感覚は確かにあった。気力体力の元々ある人は、確かに要注意なのかもしれないと感じた。発熱三日目のネガティブイメージの時よりも、おそらく『熱に浮かれた』状態の方が、行動に出やすいのではないかと感じた。子供は要注意かもしれない。(あくまでも個人的見解だけど)