私は、日本の過去のことをほとんど知りません。
学校教育で教科書レベルの内容しか知りません。教科書だけを読んで育った私は、(私だけかもしれませんが)日本は悪い国だ。そこに住んでいる私も悪い奴だ‥という罪悪感を持っていました。
しかしながら、とても尊敬に値する夫の祖父(過去に軍人でした)に接しているうちに、軍人は悪人だったのか?戦争はなぜ起こったのか?
漠然とした違和感や疑問を持つようになりました。
更に、娘に薦めてもらった高校の課題図書「日本人はなぜ日本を愛することができないのか」をきっかけに、教科書に書いてある日本の過去では不足であり、しかも、戦前の教科書や思想などはGHQによって禁止され、廃棄されてしまったことを知りました。
それ以来、フェイスブックや各種セミナーでお会いした方々の推薦を受けた本があったら、購入し、読むようにしています。
私はお母さんなので、この本にカバーをせずに読むのは少し抵抗があったのですが、読み進めていくうちに、そんな些細なことはどうでもよくなりました。
著者の娘さんが、海外に留学した際に現地の方に「日本の成り立ちを聞かれたときに答えられなかった」出来事をきっかけに、日本のことを学び直したそうです。
著者の「あなたはどう思いますか」と問いかける姿勢にますます、日本の過去が知りたくなりました。
この本を読んで思い出したのですが、亡くなった心理学の大家・河合隼雄さんが、日本の神話に関する本を出していたな。とか、セミナーなどでも、「古事記に学ぶ」というようなものもたくさんあるな‥。とか。
関心を持ち始めると、まるで連鎖が起きるように、すべての事物が繋がってきます。
私は、右翼でも左翼でもない(と自分では思っています。)
ただ、「日本は悪いことをした国だ」という罪悪感を抱えて、「アメリカに憧れていた中学生の自分」を振り返って、残念で仕方がありません。
視野が狭かったな・・と。
遅ればせながら、日本の神話についても、これから学んでいこうと思っています。