5/3那須へ山登りに行った。
5回目の那須山行き。家から近いし、メジャーな山だし、天気も良かったし、それほど過酷な山ではないし…。
こんな理由から自然をなめていた。那須山を甘く見ていた。
今回の失敗点
春になって、久しぶりの登山だったので、身体慣らしのつもりだったのに、登り始めたらたのしくなってしまい、下山ルートを通ったことのない、長距離の牛ヶ首→殺生石コースにしてしまった。
私の中では、ゴールデンウィークだし、人がいっぱいだし、観光地だし・・・。なんて思ってこのルートを選びました。
でも・・・歩き始めたら、周りに誰もいない。
この状況で万が一熊に遭遇したら、誰にも気づいてもらえない。
だんだん不安になっていった。
おまけに、整備されていると思い込んでいたけれど、途中には倒木が5か所、地滑り一か所。
道自体が無くなって、どちらに進めばいいのかわからない場所が複数。
林野庁の人だって、整備する義務はない。
だって、人気がないコースならば仕方ないものね‥。
人気がないから、人が通らない。余計に道だって荒れてくるものね‥。
スマホの電波が届くことが唯一の救いでした。
途中、離れた場所で熊笹が”ガサガサ”と音を立てた。
『やばい、とうとうクマが出た!』と思って視線を送ると、忍者のようにキジが走っていくところだった。
自分を奮い立たせるために、「なんだーびっくりした!」と声に出してキジに伝えてみた。
自分の声に安心した。
もう、進むしかない・・。と思い込んで、どんどん歩いた。
下から人が登ってきてすれ違った。
ものすごくうれしかった。
その人と別れると、また一人。
だんだん疲れてきた。
食料はたくさんあるけれど、このまま帰りつかなかったら、夫に迷惑かけちゃうな‥。
なんて、また不安になってきた。そうしたら、今度は民家?別荘?が出てきて、ものすごく安心した。
しかしまた、道なき道を行かねばならくなった。
でも・・・頑張って歩いたら、『殺生石』の看板が出てきた。
よかった。
どうにか帰ってこれた。
たくさんの観光客の人に出会えて、ものすごくうれしかった。
私は一人が好きだと思い込んでいたけど、やっぱり、人がいてくれるってありがたいことだと思った。
私はまだまだ登山初心者だし、那須は近いけれど、圧倒的な自然の山だと感じた。
次回からはフル装備で、自分の体力を過信しないで行こう。
人に迷惑をかける事態にならなくて、本当に良かった。
反省しなきゃ…。